「いつかハワイに住みたいなぁ」と憧れる方は多いものです。でも、いざ暮らしてみると後悔するというケースもあります。
華々しく夢のハワイライフを満喫している方がいる一方で、ハワイへの移住を悔やんでしまうのには、どんな理由があるのでしょうか? 移住経験者ならではのリアルな視点で、考えられる理由7つについてご紹介します。
1. 物価が高すぎる
ハワイに暮らしてみたもののツライ…と感じるのは、収入と支出のバランスが悪いから。ハワイはとにかく物価が高く、家賃や食費もかなり高くつきます。その上、給与レベルは日本よりも低いため、生活が大変になるのです。
実際にハワイで生活していると、家賃と車関連の費用(ローン、保険など)だけで、毎月黙って出ていく金額がとても多く、「働いても働いても、お金が足らない」と感じている方も少なくないはずです。元気に働いている間は良いとしても、もしも病気や怪我をしたら…という不安はつきものかもしれません。
参考:【ハワイに住むには?】賃貸の住宅編:家賃の相場・住宅の探し方
2. 理想が高すぎる
「ハワイ移住を実現して、毎日が本当に幸せ!」なんて夢物語を実践している人というと、どうしても名前が広く知られている芸能人を思い浮かべるでしょう。でも彼らは、平均的な一般市民とは比べものにならないほどの、十分な収入や資産があることを忘れてはいけません。
「ハワイに移住した○○さんみたいに…」と、ハワイ暮らしの理想を高く持っていては、現実とのギャップに悩まされることになるかもしれません。
ちなみに、ハワイで専業主婦でのんびり…なんて家庭はとても少なく、夫婦共働きで稼がないと家計がまわらない、というケースが一般的です。
参考:「ハワイで暮らす芸能人&ハワイで結婚式を挙げた芸能人」一覧
3. 都会ではない
もしも東京のような都市型生活になじみがあって、そんなシティライフ好きの方であれば、ハワイの生活にがっかりしてしまうかもしれません。
リゾート地としては大型ですが、買い物の場所も食べる場所も遊びに行くような場所も、数えるほどしかありません。自分は都会派だと思うのなら、ハワイでの暮らしはやがて物足りなく感じてきてしまうでしょう。
大都市には無い、自然の魅力がハワイにはたくさんあるのですが、そんなハワイの良さに目を向けられない方にとっては、ハワイ生活はツライものになるかもしれません。
4. 英語の壁
ハワイには、住んでいる日本人も、日本語を話せる現地人も多くいます。だからと言って、日本語だけで生きていくことは不可能に近いでしょう。
家や電話、インターネットの契約、毎日の買い物など、日常生活において英語は必須。たとえば、家のトイレが壊れて修理を頼むなんて場合でも、日本語の通じる人を探していては、きりがありません。
だから、もしも英語に対して極端な拒絶感や苦手意識を持っている場合は、ハワイに限った話ではありませんが、ハワイ移住は厳しいかもしれません。
5. ハワイの“のんびり気質”が合わない
海外に出ると、日本人がどれだけ律儀できちんとしている国民性なのかということが、よくわかるものです。ハワイの方は日本人に比べると、かなりのんびりタイプが多いものです。
仕事などのアポイントメントにも遅れたり、なかなか連絡がつかなかったり、「電話する」と言ったのにかかってこなかったり…なんてことは、よくある話。
ハワイ移住とは、そんなのんびり気質を、イラっとすることは合っても、理解して受け入れるということ。「曲がったことは許せない」と、めくじらを立ててしまうような性格の人には、海外生活はあまり合わないかもしれません。
6. 医療費が高すぎる
物価が高いことと関連がありますが、ハワイ移住で忘れてはいけないのが、医療費の高さ。保険に入っていたとしても、病院で簡単な検査を行うだけで、100ドル単位で請求されることはザラ。病気がちの方などは、毎月の医療費だけでもかなりの出費になることを覚悟しておいた方がいいでしょう。
また、万が一入院や手術することになったり、大きな病気になったりしたら、家計を大きく圧迫する可能性があることを、予め理解しておかないといけません。
参考:アメリカの高額医療費の実態!外務省発表「本当にあった請求額実例」
7. 教育水準が高くない
子どもがいる方や、移住後にハワイで子育てをしたいと考えている方は、ハワイの教育水準についても知っておきましょう。
全米の都市の中で、ハワイの学力レベルは下位にあります。子どもがいる家庭は、ハワイでそのまま暮らすのか、それとも日本に帰るのか、迷うというケースが少なくないようです。子どもには高い水準の教育を受けさせたいと考える方は、ハワイという選択肢は難しいのかもしれません。
ここでは、ハワイ移住を後悔することになるかもしれない、考えられる要因をご紹介しました。ここで述べたことは、ハワイ在住の筆者も身にしみて感じていることです。
でも、生活は確かに大変ですが、毎日のように美しい海が見られて、いつでも海が近くにあり、おおらかで優しいハワイの人々と共に暮らす今の生活を、とても気に入っています。
幸せの物差しは、人それぞれ。ハワイが合わないという人も、きっとどこかかで「最高!」と感じられる場所があるかもしれません。
参考:
コロナでハワイの失業率は全米最悪水準に!ハワイ経済と移住リスク
ハワイ暮らしの現実は…ハッピーだけじゃない「ツライと感じた事」10個