SNSを利用したブランド戦略!ウェブマーケティング成功事例10選

ウェブマーケティングを考える上で、今やSNSの利用は不可欠です。しかし、個人レベルでも当たり前にSNSを使い、多くの企業がSNSアカウントを有する現代で、着実にブランド力を高めていくのは簡単なことではありません。

そこで参考としたいのが、ファンを確実に増やし、ブランド力アップを図っている企業の事例です。経済産業省がまとめた「ソーシャルメディア活用 ベストプラクティス」をもとに、SNSによるブランド戦略に成功している企業の事例10個をご紹介します。

1. 良品計画

日経BP社が2017年、デジタルマーケティングを上手に利用している企業として第1位に挙げたのが良品計画です。ウェブサイトから広告まで、写真もコピーライティングも統一したトーンマナーを貫いている同社では、SNSでもそれは同様。SNSの写真を見た人、コピーを読んだ人に、すぐに「無印良品だ」とわかってもらえるよう作られています。

また、多数のメディアや専門家が評価しているのは、消費者から商品のアイディアを募る「ものづくりコミュニティ」がしっかり機能している点。顧客の意見を活かした商品が実際に誕生しており、「消費者に寄り添った身近なブランド」として人々に認識されています。

良品計画のSNSアカウント情報

2. GU(ジーユー)

「ユニクロ」より、さらに低価格でカジュアルな路線を展開するファッションブランドが「GU(ジーユー)」です。低価格帯の商品が揃っていることもあり、20代の若い世代や30代のファミリー世帯がターゲットの中心。そのためGUでファンが多いSNSは、インスタグラムやLINE。SNSとの親和性の高い世代に、うまくSNSを利用してファンを獲得していったブランドと言えます。

GUのSNSアカウント情報

3. コカ・コーラ

グローバルのFacebookアカウントはファンの数が1億人を超え、驚異的なSNS力を誇っているブランド、コカ・コーラ。日本のアカウントでもFacebookはファン数100万人を超えています。ブランドのトーンマナーを押さえながら、定期的にキャンペーン情報や新製品情報を発信しており、広告宣伝効果はかなり高いと考えられるでしょう。

コカ・コーラのSNSアカウント情報

4. ローソン

ローソンは、SNSで公式キャラクターの「ローソンクルー♪あきこちゃん」をプロフィール欄に使用。SNSでは、商品紹介をメインに行っています。

「グリーンスムージー」発売時に、サンプルを配布して感想をツイッターに投稿してもらうキャンペーンを実施し、見事ヒット商品にさせています。グリーンスムージーの利用者が女性に多く、午前中に販売のピークを迎えることから、キャンペーン期間中は午前6時に投稿する工夫を行っていたそうです。

ローソンのSNSアカウント情報

5. スターバックス コーヒー ジャパン

注力するSNSをFacebookからツイッターへ、2014年に方向転換を図ったスターバックス コーヒー ジャパン。その成果があり、今ではツイッターのフォロワーは425万人にものぼります。

新商品がツイッターで話題になると、初日の売上げが一気に数倍になるケースも珍しくないとか。過去には、3万件以上リツイートされた新商品もあったそうで、SNSの影響力が店舗の売上げに大きく関与している例と言えます。

スターバックス コーヒー ジャパンのSNSアカウント情報

6. 全日本空輸

全日本空輸で最も力を入れているSNSが、170万人のファンがいるFacebookでしょう。毎週月曜日の朝の投稿は、機長や整備士、CAなどANAのスタッフが顔写真とともに普段の仕事などを紹介。週末には、日本各地や空港で撮影された美しい風景写真などとともに「よい週末を」と締めくくるのがパターン。

ユーザーのライフスタイルに寄り添いながら、「次に旅行に行くときはANAを利用しよう」と自然と思わせる投稿が地道に続けられています。

全日本空輸のSNSアカウント情報

7. 花王

花王のウェブマーケティングの手法として興味深い点が、展開する各ブランドごとにSNSアカウントを運営しながら、「Yahoo!知恵袋」に公式アカウントを作っていることです。

「Yahoo!知恵袋」は、ユーザー同士が生活に関するあらゆる質問を投げかけ、回答をするQ&Aサイト。ここで、洗濯や掃除、スキンケアなどに関するジャンルについて、回答を行っているのです。

質問者や閲覧者が回答の内容に対して評価する「ベストアンサー」率が93%とかなり高い数値を誇っているのは、専門家がきちんとした回答をしているから。人々の生活に根ざしながら、信頼できるメーカーとしての地位を着実に高めている手法でしょう。

花王のSNSアカウント情報

8. Z会

動画によるウェブマーケティングを強化して行っているのが、通信教育大手のZ会です。高校生向けに講義を行う動画から、Z会が行うキャリア向けコースの紹介動画など多数の動画を投稿しています。

Facebook、ツイッターは主に保護者をターゲットにした投稿にフォーカス。高校生向けには、「超難問コロシアム」をニコニコチャンネルで開催するなど、SNSのアカウントをターゲット別にすみ分けて活用している好例です。

Z会のSNSアカウント情報

9. 上澤梅太郎商店

ECサイトのSNSを活用した販売促進の良い例が、らっきょうや味噌などを栃木県日光市で販売している上澤梅太郎商店。

商品の紹介をSNSで行おうとすると、つい押し売り的な広告っぽさが出てしまうものですが、同店では社長の毎日の朝ごはんのメニューを写真とともに紹介しているだけ。毎日でも食べたくなる美味しさなのだと、言葉にせずに伝えてくれています。シンプルで地道だけれど、見習うべき点が多いSNS活用事例です。

上澤梅太郎商店のSNSアカウント情報

10. H.I.S.

H.I.S.がSNSを利用して行っているのが「SNS旅トレンド調査」。SNSのフォロワーを対象に、テーマごとに投票をしてもらい、その結果を発表しています。これが様々なメディアで取り上げられ、かなりの広告宣伝効果に繋がっていると考えられます。

世界各地のインスタ映えする写真を定期的に投稿できるのも、旅行会社ならではの強みでしょう。

H.I.S.のSNSアカウント情報

SNSを利用したウェブマーケティングの成功事例に共通することは、投稿に一貫したテーマを設け、写真もコピーも統一感を出していること。さらに、人々の生活に自然と密着しながら、企業や商品の魅力を伝えていることです。これらは簡単に成果が見えるわけではありませんが、地道に継続していくことが、何よりも大切なのだとわかります。

参考:SNSを利用したブランド戦略!ウェブマーケティング成功事例【海外企業編】
参考:ソーシャルメディアまとめ:主要SNS「世界&日本ユーザー数」2017
参考:北米・ヨーロッパ・アジアも網羅「世界15都市の人気SNS」TOP5発表

参考:ソーシャルメディア活用 ベストプラクティス 経済産業省2016年3月(
http://www.meti.go.jp/policy/economy/consumer/consumer/pdf/sns_best_practice.pdf)

※SNSのアカウント情報は、2018年2月現在の情報です。

Hawaii Milestone

Recent Posts

This website uses cookies.