SNSを上手に活用しブランディングを行っている国内企業について、「SNSを利用したブランド戦略!ウェブマーケティング成功事例10選」でご紹介しましたが、今回はアメリカ企業の成功事例についてフォーカスしてみましょう。
世界的なブランドのSNS戦略が見えてきて、グローバル展開を考える方にとって、参考となるアイディアが得られるかもしれません。本記事は、経済産業省発表の「ソーシャルメディア活用 ベストプラクティス」を参考に作成しています。
カリフォルニアに本社を置く、コンピュータソフトウェア会社のアドビ。イラストレーターやフォトショップといったイラストレーション・画像編集ソフトを持っているアドビだけあって、それらを駆使したグラフィックデザイナーの作品がSNSでは多用されていて、特に写真主体のインスタグラムのアカウントは芸術的な世界観があります。
アドビのユーザーは世界中にいるため、各地域ごとにサイトへのアクセスデータやSNS経由でのアクセスデータを解析。収益の影響度についても分析しているそうです。
格安航空会社(LCC)のジェットブルーは、「ヒューマニティ(人間性)」を信条に掲げています。SNSでもそのポリシーに忠実に従い、顧客の声に耳を傾け、ユーザーのコメントに対しても丁寧に答えているのが印象的。顧客に寄り添ったサービスを行っているというのが、納得できます。
さらに、SNS上でのつぶやきから、顧客の不満や疑問をみつけて、それを解決できるサービスなどを提案する手法も実施。歴史があり顧客とも深い関係性を築いてきた大手航空会社と肩を並べるためにも、LCCとして、地道に顧客満足を上げる工夫がなされており、SNSもそのひとつとして上手く活用されているのがわかります。
アメリカの小売業界で最もかきいれ時となるのが、「ブラックフライデー」と呼ばれる11月第4金曜日のセール。さらにその週明けの月曜日はオンラインショップで大々的なセール「サイバーマンデー」が繰り広げられます。
しかし、これらのセールで売上が伸びるのは大手の店ばかりで、中小規模の店はあまり恩恵が受けられていなかったそうです。そんな中小の小売店をアメリカンエキスプレスが支援するために始めたのが「Small Business Saturday」というコミュニティ。SNSで中小企業の店舗を応援する人たちのコミュニティを作り、そこから店舗への集客を誘導しようと考えたのです。
Facebookとアメリカンエキスプレスのクレジットカード情報を連携させ、クレジットカード加盟店で顧客が買い物をすると、キャッシュバックを請けられる仕組みも開発。このキャンペーンには元大統領のオバマ氏も参加し、盛り上がりを見せました。
メキシコ料理のファーストフードチェーンの「タコベル」では、どのSNSにどんな投稿をしていくか、数ヶ月単位で計画をしているそう。インスタグラムでは、きれいな写真を投稿し、タコベルの楽しそうでおいしい世界観を伝え、ツイッターでは顧客と友だちのように会話するなど、それぞれを使い分けしています。
SNS担当者もおらずCEOが自ら投稿を行うところから始めたという、アメリカで展開するコーヒーショップの「ブルーボトルコーヒー」。CEOは、時には2,500字にも及ぶ長文で、顧客一人ひとりに丁寧に返信していったとか。元々ファーマーズマーケットでの出店から店が始まったという経緯もあり、現在でも、顧客との蜜なコミュニケーションをとるためのツールとして、SNSを重要視しています。
インスタグラムに投稿する写真は、背景やアイテムをできるだけ白色にして、店の青色のボトルマークがより引き立つように工夫。統一した世界観を表現しています。
参考:SNSを利用したブランド戦略!ウェブマーケティング成功事例10選
参考:ソーシャルメディアまとめ:主要SNS「世界&日本ユーザー数」2017
参考:北米・ヨーロッパ・アジアも網羅「世界15都市の人気SNS」TOP5発表
参考:ソーシャルメディア活用 ベストプラクティス 経済産業省2016年3月(
http://www.meti.go.jp/policy/economy/consumer/consumer/pdf/sns_best_practice.pdf)
※SNSのアカウント情報は、2018年4月現在の情報です。
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