現地に暮らしていなくても口座を開設できるのが、ハワイの銀行。金利は日本よりもずっとよく、賢く使えばさまざまなメリットが受けられるかもしれません。ここではハワイにおける、個人の銀行口座や銀行を利用する際の情報についてご紹介します。
1858年に創業した、ハワイで最も古くからある銀行。ハワイのほかグアム、サイパンにも支店があり、その数は60以上。本店はダウンタウン。ワイキキビーチウォーク近くのワイキキ支店、アラモアナセンター近くのカピオラニ支店は日本語を話せるスタッフもいます。日本語ラインあり。
参考:ファーストハワイアンバンク日本語ページ
創業が1897年と、こちらも歴史がある銀行で、ATMの数が多いことが特徴。ハワイ以外に、グアム、サイパン、パラオにも支店があります。ワイキキビーチウォーク近くのワイキキ支店、アラモアナセンター近くのアラモアナ支店などがあります。日本語ラインあり。
参考:バンクオブハワイ日本語ページ
かつてハワイには日本からやってきた移民が数多く暮らしており、そんな日系人が始めたのがセントラルパシフィックバンク。ワイキキの『Ross Dress for Less』の近くにあるワイキキ支店には日本語を話せるスタッフが常駐。アラモアナセンター近くにあるドンキホーテ・カヘカ店の店内にも支店があります。日本語ラインあり。
参考:セントラルパシフィックバンク日本語ページ
オアフ島を中心に、ハワイ各地にある銀行。アラモアナセンター内に支店があり、日本語直通番号もあり。55歳以上だとさまざまな特典がある『Club 55プログラム』などがあります。
参考:テリトリアルセービングバンク日本語ページ
ハワイの銀行の口座は大きく分けて次のような2つの種類があります。銀行によって、それぞれにさらに種類があり、口座開設時に必要となる金額や利用できる特典などが異なります。
チェッキングは日本語では当座預金と訳されますが、アメリカでは生活のさまざまな場面で必要となるチェック(小切手)が発行される、チェック専用口座を指します。この口座を作れば、チェックがもらえるので受け取っておくこと。小切手は、諸条件により無料でもらえる場合と有料の場合があります。
またATMで使用できるATMカードは、デビットカード(クレジットカードとは異なり、このカードで支払いをすると自分のチェッキングアカウントから引き落とされる仕組み)として使用できる場合が多いようです。利息はつかないことがほとんど。主に生活費をまかなう口座として利用するとよいでしょう。必要口座開設資金は$100~(First Hawaiian Bankの場合)
セービングは普通預金のこと。チェッキングとは異なり利息がつきますが、一定期間お金の出し入れができなかったり、口座維持のための最低金額が設定されている場合があります。セービングは、チェッキングとは別に、貯蓄用口座として利用する場合が多いでしょう。必要口座開設資金は$100~(First Hawaiian Bankの場合)
銀行口座開設に必要となる基本のアイテムは、写真付き身分証明書パスポートやハワイの運転免許証など)と、最初に預け入れる口座開設資金(First Hawaiiab Bankの場合、チェッキング、セービングとも$100~)。SSN(アメリカの社会保障番号)を持っていればそれも必要となりますが、なくても開設が可能。詳細については、各銀行に直接お問い合わせの上ご確認ください。
必要書類等の不備さえなければ、大抵の銀行でその場ですぐ口座を開設をすることができます。さらに日本の銀行口座とは異なり、夫婦で共同名義で口座を作ることもできます。
ハワイで生活をする人であれば、現地の銀行に口座を作った方が利便性が高いのは当然。しかし、アメリカ居住者ではなくても、ハワイを頻繁に訪れる方であれば開設するということは、一つの選択肢として考えてよいでしょう。
日本の銀行は、円普通預金口座の金利が年0.001%などと、悲しくなるほど低い金利の状態が続いています。しかしハワイの銀行はそれよりも高い設定。たとえばFirst Hawaiiab Bankの場合、Priority Savingsで残高が$25,000以上であれば年0.07%、60ヶ月の定期預金で$5,000以上預ければ年1.25%(定期預金については、調査時点でのプロモーションの金利。2017年5月時点)。銀行口座で貯蓄をするのなら日本の銀行よりも、ハワイの銀行の方がお得といえます。
もしハワイに何度も訪れる予定があるのなら、ハワイ滞在中で余ったお金を現地の口座に預けておき、次回渡航時にそれをまた使うといった使い方ができます。旅行のたびに日本でアメリカドルを用意する必要がなくなるし、現地のデビットカードがあれば滞在中の買い物時などにも便利というわけです。
ハワイの銀行口座で注意しておきたいのが、多くの銀行口座で口座維持手数料がかかるということ。それぞれの口座の種類によって、たとえば「預金残高が$3,000以下の場合、口座維持手数料が月$5かかる」というように、口座維持手数料に諸条件が設けられています。毎月手数料がかかってはもったいないですから、口座維持手数料が免除になるよう、自分の預け入れ額に合った口座を選んで作るようにしましょう。
また、オンライン上で自分の残高等を確認できる“オンラインバンキング”が利用できる銀行がほとんど。日本の銀行のように通帳が発行されず、残高などはオンライン上で確認する場合が多いでしょう。
各銀行や支店によって異なりますが、一般的な営業時間の目安は以下のとおり。
月曜~木曜 8:30~16:00
金曜 8:30~18:00
土曜、日曜、祝日は休みのところがほとんど。しかし金曜日については夕方の営業時間が少し長めになるところが多く、仕事をしている人などにとっては便利です。
銀行の窓口で現金の引き出し、預け入れするためには、専用の用紙に口座番号や金額などの必要事項を記入して窓口に並んで順番を待ちます。専用用紙は、引き出しなら「Withdraw(ウィズドロー)」、預け入れならば「Deposit(デポジット)」と書かれています。
自分が口座を持っている銀行のATMであれば、ほとんどの場合24時間手数料が無料で利用ができます。ATMは郊外でない限り、ショッピングセンターなど街のあちこちにあるため、とても便利です。ただし夜間にATMを利用する際は、周囲に十分注意して利用するなどの心がけが必要。急ぎでないなら、日中に利用することをおすすめします。他の銀行のATMを利用する場合は、1回の利用につき手数料がかかります。
日本のATMと大きく違うのが、ハワイの多くのATMではコインの利用ができないこと。入金も引き出しも基本は紙幣のみです。もしATMで預け入れを行う場合は、封筒に現金を入れ、それをポストに投函するようにATMの窓口に入れるシステム。これを、あとから銀行員が手作業で数えて口座に入金するのだそうです。
自分の口座に入金されたか、正しい金額が入ったか、その場で確認できませんから、預け入れはATMを使わず窓口で行うのが鉄則でしょう。
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