中国本土のほか、日本や世界各国で拡大している新型コロナウイルス。ハワイでの新型コロナウイルスの感染者数や、ホノルル空港(ダニエルKイノウエ国際空港)での検疫体制、ハワイの衛生面やマスク入手先などはどうなっているのでしょうか?ハワイ旅行を予定している方に、ハワイでの新型コロナウイルス関連の最新情報をご紹介します。
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ハワイで報告されている新型コロナウイルスの感染者は次の通りです。
3月5日、アメリカで拡大する新型コロナウイルス感染の状況などを鑑みて、非常事態宣言を発表しました。
またハワイ州では公立学校の春休みを1週間延長し,学校再開は3月30日にする予定であると発表されました。(※その後、5月までの今学期はすべてオンラインクラスで対応する旨が発表されました)
3月17日、ハワイ州のイゲ知事は今後30日間、ハワイ州外からのハワイ訪問の自粛を要請することを発表しました。新型コロナウイルスの発生が確認されている地域、国からハワイに来た方には、到着から14日間の自己隔離についても要請することを発表しました。
3月21日、ハワイ州へ到着する全ての訪問者に14日間の自己隔離を義務付けることを、ハワイ州知事が発表しました。旅行者もハワイ在住者も、ハワイ訪問者のすべてが対象となり、違反者は5,000ドル以下の罰金または1年以下の禁固、もしくはその両方が科せられます。
旅行者の場合、ホテル等の滞在先で自己検疫を行うことが求められ、事前に申告した自己検疫場所に直行しそこにとどまる必要があり、実質的なハワイ旅行者の制限となります。この自己隔離措置は現地時間3月26日から実施されます。
ハワイに到着するすべての人への14日間の自己隔離が、2020年7月31日まで延長されることが、ハワイ州知事より発表されました(6月10日更新)。
参考:ハワイ州の空港に到着した旅行者に対する14日間の自己検疫命令について(在ホノルル日本国総領事館)
3月22日、ホノルル市長はオアフ島の住民へ外出禁止令を発表しました。食料品店、医療機関、銀行、ガソリンスタンドなどで働く従業員を除き、すべての住民は4月30日まで不必要な外出を控えるよう求められます。また同様の外出禁止令がマウイ島でも、3月25日から4月30日まで実施されます。
また3月23日、ハワイ州のイゲ知事はハワイ州全域で外出禁止令を3月25日から4月30日まで義務付けることを発表しました。(3月24日更新)
ホノルル市長は、4月30日までの外出禁止令を5月31日まで延長することを発表。新規感染者数は減少傾向が見られるため、一部ビジネスの営業などが段階的に緩和される予定です。後日、ハワイ州知事も5月31日までの外出禁止令延長を発表しました。(4月24日更新)
7月31日まで、ハワイ到着者全員に14日間の自己隔離措置が義務付けられていましたが、8月1日よりハワイ到着72時間以内にCOVID-19の検査を受けて陰性が証明された場合、自己隔離が免除される「事前検査プログラム」を実施することが発表されました。
7月13日のハワイ州政府の会見で、8月1日より実施予定されていた「事前検査プログラム」について、ハワイ州やアメリカ本土での感染者急増を鑑みて、9月1日に延期することが発表されました。(2020年7月13日更新)
その後ハワイでの感染者急増を受けて、事前検査プログラムは10月1日からの開始と延期されました。(2020年8月18日更新)
3月までハワイ州では新型コロナウイルスの感染者は確認されていませんでしたが、3月6日、ハワイ州のデービッド・イゲ知事は、ハワイ州で初の新型コロナウイルス感染者が出たことを発表しました。このハワイ在住者は米カリフォルニア沖で感染者が出たことがわかった「グランド・プリンセス」号に2月11日~21日に乗船しており、ハワイに戻り14日間の隔離を行ったのち、新型コロナウイルスの検査を行ったところ陽性と判明しました。(2020年3月6日更新)
また3月31日、ハワイ州で新型コロナウイルスの感染による初めての死者が出たことが発表されました。(2020年4月1日更新)
5月8日、ついにハワイでの新規感染者が0人だったことが発表されました。(2020年5月8日更新)
2020年3月から最新のハワイ州新型コロナウイルス感染者数については、「【ハワイ・アメリカ】2020年3月からの新型コロナウイルス感染者推移」でご紹介しています。
4月20日から、オアフ島では公共の場所へ外出する際、すべての住民にマスクの着用が義務付けられました。違反すると、5,000ドル以下の罰金又は1年以下の禁固、もしくは両方が科されます。
愛知県名古屋市在住の60代の夫婦が新型コロナウイルスに感染していることが明らかとなりました。この夫婦は1月28日から2月7日にハワイへ旅行で訪れていることが判明。妻の方は、13日に微熱等の症状が出て、15日にウイルスの感染が確認されました。ハワイ滞在中にすでに感染しており、周囲の人に感染が広まっていることも懸念されます。
参考 新型コロナウイルスに関する情報(2020年2月14日、ハワイ州観光局)
アメリカのトランプ大統領は、アメリカ国内でも新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、3月13日、国家非常事態を宣言しました。
アメリカ疾病予防管理センターで発表された、アメリカでの新型コロナウイルス感染者数は以下の通りです。また2月29日にアメリカで新型コロナウイルスによる初めての死者が1人ワシントン州で確認されたことが発表されました。さらにその後3月になってからワシントン州で一気に陽性者の数が増え、死者も増加しています。この背景には、アメリカ国内での新型コロナウイルス検査の体制が整っていなかったことが指摘されています。
2020年3月から最新のアメリカでの新型コロナウイルス感染者数については、「【ハワイ・アメリカ】2020年3月からの新型コロナウイルス感染者推移」でご紹介しています。
米疾病対策センター(CDC)は、アメリカ国内の5つの空港で行われていた、中国からの渡航者のスクリーニング(検疫)を、20の空港まで拡大したことを発表。 アメリカ政府は1月31日、公衆衛生の非常事態を宣言しています。
アメリカ政府では、中国からアメリカに到着する飛行機を受け入れる空港を7空港に限定しており、このうちの1つの空港が、ホノルル国際空港(ダニエルKイノウエ国際空港)です。
またトランプ大統領は、感染拡大のリスクがある外国人のアメリカ入国を拒否する大統領命令に署名しています。 (ただし米国市民や永住者の直系親族は例外)。
ハワイの空の玄関口、ホノルル空港( ダニエルKイノウエ国際空港)での検疫については、中国からの直行便を受け入れる7空港のひとつのため、中国からの便をはじめとしたスクリーニング(検疫)が強化されています。
参考:ホノルル空港が「ダニエル・K・イノウエ国際空港」に!米国の歴史に刻まれた日系人とは
CDC(米疾病予防管理センター)は、新型コロナウイルスの検査キット200セットを、ハワイを含む全米の保健局に配布。2月11日の週より、その検査キットを使ってハワイの保健局でも新型コロナウイルスの検査が可能になる予定です。
参考:State Health Laboratory to begin testing for novel coronavirus
拡大していく新型コロナウイルスの影響で、中国行きのフライトをキャンセルする航空会社が続々と出てきています。アメリカの航空会社では、アメリカン航空、ユナイテッド航空などがあります。ちなみに、ホノルルと武漢を結ぶ直行便はないとのこと。
JALやANAは、客室乗務員のマスク着用や食事サービスでの手袋着用などを行っています。また機内でも、咳、発熱などの症状がある方への呼びかけなど、機内アナウンスも行っていくと発表しています。
参考
新型コロナウイルス関連肺炎の発生に関する対応について(JAL)
新型コロナウイルス関連肺炎に関する対応について(ANA)
3月6日、ハワイアン航空は日本とハワイを結ぶ路線の減便を発表しました。現在週11往復するうち、週4往復を運休。週3往復だったコナ-羽田線は、3月29日から4月29日まで運休となります。
3月23日、2020年3月27日(金)から全ての日本ーハワイ運航便が一時運休となります。運航再開時期については未定です。
参考:ハワイ州による自己隔離措置実施に伴う運航便一時運休のお知らせ(ハワイアン航空)
3月に入り、ハワイでも新型コロナウイルス感染者が増え始めたことで、各地のショッピングセンターや観光地で営業時間短縮や閉園などの動きが広まっています。
ホノルル市では、3月20日より、市内のレストランでの飲食を禁止することを発表しました。市内のバー・クラブも閉鎖されます。(3月18日更新)
新型コロナウイルス(カウアイ郡長とホノルル市長の表明)
また2020年3月6日(金)~8日(日)まで毎年恒例の「ホノルルフェスティバル」と、「ホノルルレインボー駅伝」が開催される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により3月上旬中止とすることが発表されました。(3月3日更新)
3月16日より、アラモアナセンターの営業時間は正午12時〜7時まで(日曜は午前11時〜午後6時まで)に変更されました。一時的に営業時間の変更や休業を実施する店舗も出る可能性があります。
※アラモアナセンター営業時間のお知らせ
3月17日より、ロイヤルハワイアンセンターでは営業時間を毎日11時~20時までに変更されました。またまたロイヤル・ハワイアン・センターのカルチャープログラムおよびエンターテインメントは当面の間、全て中止となります。
※ロイヤルハワイアンセンター営業時間の変更
シュノーケリングスポットとして人気のハナウマ湾は、当面の間休園となることが発表されました。
映画「ジュラシックパーク」の撮影場所になるなど、自然あふれるアクティビティを楽しめる「クアロアランチ」は3月16日(月)から22日(日)まで一時休園することが発表されました。
※クアロアランチ
ハワイ最大のフラのイベント「メリーモナーク・フェスティバル」は4月12日~18日までハワイ島で開かれる予定でしたが、3月に中止が発表されました。
毎年4月に開催される、スパムをテーマにしたお祭り「ワイキキ・スパム・ジャム」。4月25日の開催予定でしたが、中止が発表されました。
毎年5月のメモリアルデーに開催される「ランタンフローティング」のイベントも中止が発表されました。
そのほか、イベントや観光地の中止等の情報はハワイ州観光局のウェブサイトをご確認ください。
大人数の新型コロナウイルス感染者が出て、横浜に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客の中に、ハワイ在住の女性(72歳)がいることがわかりました。さらにその女性が新型コロナウイルスに感染し、日本の病院に入院していることが判明し、現地ハワイのメディアで報道されました。
参考:Hawaii woman on cruise ship quarantined off Japan confirmed to have coronavirus
日本では新型コロナウイルスの影響でマスクを着用している方がとても多くなっていますが、ハワイではもともとマスクを着用するような習慣がほとんどありません。そのため、新型コロナウイルスが世界中に拡大している今でも、ハワイの街中でマスクをつけている人を見ることはほとんどなく、マスクを着用している人は日本人や中国人など海外からの観光客がほ大半です。
ハワイの現地でマスクを購入しようと思っても、マスクを販売しているドラッグストアなどが少なく、入手は難しいと思っておくべき。日本商品を取り扱うスーパーマーケットなどではマスクの取り扱いもあるかもしれませんが、商品数も少なく、日本から準備することを強くおすすめします。また除菌用のジェルはドラッグストアでも多く販売されているため、除菌用のジェルならすぐに入手可能です。
参考:
24時間営業で日本食がいっぱい!ドンキホーテの値段リスト【ハワイの物価】
食から医薬品・土産まで!コンビニ「ローソン」の値段リスト【ハワイの物価】
ハワイのスーパーなどでは、入口付近に除菌用のジェルが置かれていることが多く、店に出入りする方が自由に使えるようになっています。新型コロナウイルスの感染予防には、そのような除菌ジェルを活用するのが良いでしょう。
新型コロナウイルスの脅威のおかげで、日本ではあまり報道されていませんが、2020年のアメリカではインフルエンザが大流行しています。アメリカ疾病予防管理センターによると、アメリカ国内における今シーズンのインフルエンザ患者数は2200万人にのぼり、入院患者は21万人、死者は1万2,000人に到達(2020年2月1日時点)。過去10年で最大規模の大流行になる恐れがあると見られています。
州別にインフルエンザの流行レベルを見ると、ハワイ州は「中程度」と比較的穏やかな部類に分類されています。しかしアメリカ本土からの旅行客が多いハワイでは、インフルエンザがアメリカ本土と同じように流行する可能性は多いにあると言えるでしょう。
参考:アメリカ疾病予防管理センター
アメリカの高額医療費の実態!外務省発表「本当にあった請求額実例」
春節で、数多くの中国人旅行客が日本に訪れていることが報道されています。その数に比べれば少ないですが、ハワイも中国からの旅行客も多く訪れる場所。そのため、日本に比べるとまだ新型コロナウイルスが拡大するリスクは少ないと思われますが、アメリカ国内で見てみると、ハワイは感染のリスクは高い地域のひとつに該当すると考えられます。
ハワイは新型コロナウイルス感染者がまだ出ていない安全な場所ではありますが、ハワイ旅行を計画している方は、日本で行っているのと同じような、うがい・手洗い・マスクといった予防策を講じておいて、間違いはないはずです。
おすすめ記事:
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