世界トップレベルでワクチン接種が広まり、経済活動が再開されているアメリカ。ハワイは特にワクチン接種率が高く、感染者数が低いことから、ウィズコロナ・アフターコロナの海外旅行先として最適な場所になるでしょう。
そこで日本からハワイ旅行を楽しむために、ハワイに入国する際の条件、ハワイを出国し日本に入国する際の条件、さらにハワイの「ワクチンパスポート」や、ハワイ直行便の運行状況とあわせてご紹介します。
1. ハワイのワクチン接種・コロナ感染状況
2. 日本を出国し、ハワイに入国する際の条件
3. ハワイを出国する際の条件
4. ハワイを出国し、日本に入国する際の条件
5. ハワイで「ワクチンパスポート」開始
6. 2021年夏~秋には渡航規制がすべて撤廃に
7. 最新・ハワイ直行便の運航状況
1. 【最新】ハワイのワクチン接種状況は?
アメリカ全体のワクチン接種率は、1回接種を終えた人は全人口の52.4%、接種を完了した人は全人口の43.4%(2021年6月13日時点)です。これに対して、ハワイ州は1回接種を終えた人は人口の60%、接種を完了した人は54%(2021年6月12日時点)。全米でも接種率がトップクラスに高く、しかも感染者数が低く抑えられています。
そのため、アメリカ国内でも安全にバカンスを楽しめる旅行先として人気が高く、2021年3月の春休み頃から米国本土からの旅行客数が増加。米国本土からの旅行客数はコロナ前の水準近くまで戻ってきています。
このようにワクチン接種が進み、感染が抑えられている地域はまだ限られているため、アフターコロナに安全に海外旅行を楽しめる場所として、日本人にとってもハワイは最適な旅行先になると言えるのではないでしょうか。
参考:CDC米国疾病予防管理センター アメリカ ワクチン接種状況
ハワイのワクチン接種状況は?旅行に必要なワクチンパスポートとは?
2. 日本を出国し、ハワイに入国する際の条件
ハワイ州では新型コロナウイルスの感染が拡大してから、ハワイに到着するすべての人に10日間の自己隔離が義務付けられています。しかし2020年10月から事前に検査を受けて陰性だった人に自己隔離を免除する「ハワイ州事前検査プログラム」を開始。2020年11月から、日本がこのプログラムで海外で最初の対象国に認められ、陰性証明によって隔離無しで旅行を楽しめるような体制が整えられています。
コロナ検査で陰性証明を取得する方法
ハワイ州では、厚生労働省が認可する新型コロナウイルス感染症の核酸増幅検査(NAT)を受けられる日本の医療機関と提携。全国各地にある指定医療機関で、事前に検査を受けることができます。
日本を出発する72時間以内に検査を受け、ハワイ州保健局が指定する陰性証明を取得しなければなりません。また指定医療機関以外の陰性証明は、「ハワイ州事前検査プログラム」の対象とはならず、自己隔離は免除されませんのでご注意ください。
「ハワイ州事前検査プログラム」を利用する場合に、事前に準備することや手順は、下記記事でご確認ください。
ハワイにいつ行ける?出発前コロナ検査・事前に準備すること&費用
日本全国にあるハワイ州指定医療機関リスト(ハワイ州観光局)
滞在中に自己隔離する場合
ハワイに到着した人で自己隔離が必要となった場合、隔離の場所は滞在先の宿泊施設(ホテル、コンドミニアム)です。ハワイの空港から宿泊先に直接向かい、緊急時に医療機関を訪れる以外は、レストラン、プールなどの公共の場に外出することは認められません。
オアフ島以外の離島へ入国する場合
ダニエルKイノウエ国際空港(オアフ島、旧ホノルル国際空港)に到着後、同日に乗り継ぎして隣島へ訪れる場合、日本で取得した陰性証明が必要で、日本からオアフ島に入国する際と同じ入国条件となります。
オアフ島に滞在してから離島を訪れる場合(オアフ島到着日と、離島出発日が異なる場合)は、オアフ島で出発72時間前にハワイ州保健局指定の医療機関でPCR検査等の事前検査を受け、指定の陰性証明を取得しなければなりません。
参考:オアフ島(ホノルル)以外の島への渡航について(ハワイ州観光局)
3. ハワイを出国する際の条件
ハワイを出国する際については、特に規制はありません。
しかしハワイを出国して日本に入国する際、陰性証明の提出が義務付けられているため、ハワイ現地の医療機関で新型コロナウイルスの検査を受け、陰性証明を取得する必要がありますのでご注意ください。
4. ハワイを出国し、日本に入国する際の条件
日本政府は、海外から日本に入国する人に対して、出発72時間以内に検査を受け陰性証明書を取得し提示することを求めています。さらに2021年3月19日より、陰性証明を保持していないと日本への上陸が認められず、航空機への搭乗が拒否されることとなっています。
オアフ島で検査を行っている医療機関リスト
在住日本人や日本人観光客が多いハワイでは、日本語に対応した医療機関が数多くあります。さらにそのような医療機関では、日本入国時に利用できる検査を実施し、日本語で陰性証明を発行している所があります。陰性証明を発行するまでにかかる時間や、検査予約等の詳細については、各医療機関に問い合わせてください。
オアフ島でCOVID-19の検査を受けられる医療機関リスト(ハワイ州観光局)
5. ハワイで「ワクチンパスポート」開始
アメリカでワクチン接種が進み、旅行業界の活動が活発になるにつれ、ハワイ州では「ワクチンパスポート」導入の話題が上がっていました。そして2021年5月11日より、ハワイ州住民を対象にハワイ諸島間での移動に限り、ワクチン接種を完了している人(ワクチンの2回目の接種から15日以上が経過している人)に自己隔離を免除するシステムを開始しました。
このワクチンパスポートは、2021年7月8日から米国本土の人も対象となります。
6. 2021年夏~秋には渡航規制がすべて撤廃に
新型コロナウイルスによってに、渡航制限のほか各種ビジネスで様々な規制が続いている中、コロナ前の生活に戻れる指標が発表されました。2021年6月4日、ハワイ州のイゲ知事が、ワクチン接種率がハワイ州の人口の70%に達した段階で、新型コロナウイルスに関するすべての規制を撤廃すると発表したのです。
これによって、事前検査が必要だった「ハワイ州事前検査プログラム」も、「ワクチンパスポート」もすべて不要となり、ワクチン接種の有無に関わらずすべての人が自由にハワイへ往来できるようになります。
現地報道によると、ハワイ住民の70%が2回とも接種を終えるのは、2021年夏の終わり~秋頃と予測されています。
7. 最新・ハワイ直行便の運航状況
ドル箱路線と例えられるように、多くの日本人旅行客が行き来していた日本ーハワイ線のフライトは、新型コロナウイルスの影響で長いこと運休が続いていました。しかし2020年11月から始まったハワイ州事前検査プログラムによって、日本-ハワイ間の観光が再開。まだ運航本数は一部に限られていますが、少しずつハワイ直行便の運航が再開されてきています。