ハワイでは観光業が再開し、2020年11月より日本人旅行者の受け入れが始まりました。そこで、コロナ禍で日本からハワイを訪れるときに行うべき準備、新型コロナウイルスの検査について、旅行前とハワイ到着後にわけて順にご紹介。自己負担となる検査費用や、日本帰国時の自己隔離についてもご紹介します。
ハワイで新型コロナウイルスの初の感染者が確認されたのが、2020年3月のこと。それから3月下旬には住民へ外出禁止令が発令され、観光業が休止する事態となりました。それから、およそ半年以上の期間を経て、ようやくハワイでは旅行者の受け入れ体制を整え、観光業が再開しています。
3月下旬からハワイ州では、州外から到着するすべての人に14日間の自己隔離を義務付けています。日本からハワイへの直行便が運休している間、本数は少ないですがアメリカ本土とハワイを結ぶ便は運航しており、1日数百人程度の旅行者がハワイを訪れていました。そのような方たちも、ホテルなどの滞在先で14日間外出せずに自己隔離することが求められていたのです。※2021年12月より自己隔離期間が、14日から10日に短縮されました。(12月17日更新)
参考:ハワイ観光業再開は7月末?コロナ禍でハワイを訪れる旅行者は今何人?
しかしハワイ州では2020年10月15日から、自己隔離を免除する新たなプログラムを導入しました。それが「ハワイ州事前検査プログラム」です。これは、ハワイ出発前に事前に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査を受けて陰性だった場合、自己隔離が免除されるという内容。つまり陰性証明によって、コロナ前と同じようにハワイ到着後に観光などを楽しめるわけです。
この事前検査プログラムに、11月6日のフライトから日本も適用されることになり、事実上、日本からの旅行者受け入れが再開となりました。ハワイ州保健局では、厚生労働省が認可する新型コロナウイルス感染症の核酸増幅検査(NAT)を受けられる、日本国内にある84の医療機関と提携。ハワイを訪れる日本の方は、これらの医療機関で検査を受けて、ハワイに行くことが可能になりました。
「ハワイ州事前検査プログラム」を利用して、日本からハワイを訪れる方が、旅行前に行う準備について順にご紹介しましょう。
まずは航空券の予約です。コロナ前はハワイ行きの直行便は毎日運航されていましたが、コロナ禍では運航本数が限られています。2020年12月下旬から2021年の年末年始は、運航本数を増やす航空会社も多い予定です。また各航空会社の新型コロナウイルス対策やさまざまな規制なども確認しましょう。
参考:ハワイ直行便はいつから運航?コロナ2020-2021主要航空会社ハワイ便運休情報
ハワイ州では「トラベル&ヘルスフォーム(Safe Travels Program)」を用意しており、事前にこれにオンラインで登録する必要があります。オンラインの手順に従って、健康状態や渡航情報などの必要事項を入力していくと、QRコードが発行されます。このQRコードは、ハワイ到着時に提示する必要がありますので、必ず保存しておきます。
アメリカは、ビザが無くても90日以内なら滞在できる「ビザ免除プログラム」の対象国になっています。そしてこのビザ免除プログラムでアメリカに入国する場合、すべての人が行わなければならないのが、「ESTA(エスタ)」の申請です。ESTAの申請は、日本語表示のサイトからオンラインでできます。
参考:ハワイ・アメリカの移住&滞在に必要なビザ一覧・ESTA申請法
新型コロナウイルス感染症は、知らないうちに感染しているかもしれないし、いつ発症するかわかりません。アメリカは医療費がとても高額のため、万が一に備えて、渡航前に海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。
参考:アメリカの高額医療費の実態!外務省発表「本当にあった請求額実例」
ハワイへの出発前に日本国内で行わなければならないのが、新型コロナウイルス感染症の検査です。
検査を受けるのは、ハワイ州保健局が指定した医療機関でなければなりません。北海道から九州地方まで全国に84か所ありますので、いずれかの医療機関で検査を受けます。事前に検査内容と結果がわかるまでの時間、さらに必要な場合は予約を入れておくと安心でしょう。
参考:新型コロナウイルスの陰性証明書を用意(ハワイ州観光局)
検査を受けるタイミングは、日本を出発する72時間以内です。この期間に検査を受けます。
検査で陰性となったら、検査を受けた医療機関で陰性証明書を発行してもらいます。この証明書は、ハワイ州保健局が指定した英語の証明書である必要がありますので、ご注意ください。
「ハワイ州事前検査プログラム」を利用してハワイを訪れるとき、新型コロナウイルスの検査費用は自己負担となります。検査にかかる費用は医療機関により異なり、陰性証明書の発行には検査費用とは別に料金がかかる場合もあります。
例えば、芝国際クリニック(東京都港区)の場合、唾液PCR検査は22,000円、鼻咽頭ぬぐい液PCR検査は25,000円(どちらも陰性証明書発行手数料を含む)。KARADA内科クリニック(東京都品川区)では、PCR検査が25,000円、陰性証明書発行に10,000円かかります。(2020年11月時点)
飛行機がハワイに到着したら、検温と陰性証明書の提示などの手順が必要です。
ハワイに到着したら、まずサーモグラフィーでの検温が行われます。ここで熱がある疑いがあった場合、再検温が行われるほか、場合により新型コロナウイルスの検査が行われます。(検査となった場合、結果が出るまでの24~48時間は、自己隔離が必要です)
検温をパスしたら、ハワイ州トラベル&ヘルスフォームで取得したQRコードと、英語の陰性証明書を提示。これで14日間の自己隔離が免除となります。
ハワイに到着したときの14日間の自己隔離が免除されるシステムが整ったわけですが、一方で日本に帰国するときは14日間の自己隔離が必要です。
厚生労働省ではアメリカを「入国拒否対象地域」に指定しており、アメリカで滞在歴のある方には、入国時に新型コロナウイルス検査を受け、入国の次の日から14日間は自身で確保した場所で待機することを求めらていますので、ご注意ください。
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