ハワイを訪れる観光客の数は年々増えており、日本人の間でも、ハワイはトップクラスの人気を誇る海外旅行先です。しかし、ハワイ旅行中に現地で事件に巻き込まれてしまうことも決して少なくありません。そして残念ながら、そのような事件については日本では大々的に報道されることがありません。そこで日本人がハワイで被害にあった事件について、ここでまとめてご紹介します。
参考:【ハワイの治安】本当にあった事件簿・ハワイの危険な場所リスト
参考:ワイキキで銃による殺人事件が勃発!ハワイの有名観光地で起きた事件5選
2018年5月29日昼頃、カカアコ地区の公衆トイレで、日本人の男性旅行者が複数の男から殴打される事件が発生しました。
この被害者は家族でハワイを訪れ、家族のうち2人が公衆トイレを使おうと中に入ったところ、違法薬物を注射している最中と思われる犯人と鉢合わせとなり、被害にあいました。犯人は男性の歯を折るほど、顔面を激しく殴打。異変に気付いた被害者の妻がトイレに近づいたところ、この女性は首をしめられ気絶させられました。
カカアコ地区は、ウォールアートがありインスタ映えするおしゃれな街として、近年日本のメディアでも多く取り上げている場所。しかし、元は倉庫街のような治安が悪い地域です。普段から、写真撮影に夢中になっている人のひったくりや、車上荒らしも頻発している場所のため、日中の明るい時間であっても注意が十分必要。また暗い時間帯や夜間に訪れるようなことは、絶対に止めるべき場所です。さらに、人気のない場所に行ったり、公園の公衆トイレはとても危険で、これらも避けるようにしましょう。
ちなみに、この男性被害者は怪我の治療に50,000ドル(約500万円)を病院から請求されていると現地メディアで報道されています。
参考:アメリカの高額医療費の実態!外務省発表「本当にあった請求額実例」
2017年11月11日正午頃、ダイヤモンドヘッド北側の道路で、日本人旅行者が強盗致傷被害にあう事件が発生しました。
日本人旅行者は5名で、自転車シェアリングのBikiを利用して、ワイキキからKCCファーマーズマーケットにむかっている途中でした。車に乗った犯人グループは車を被害者の自転車に寄せ、扉をあけて進行方向を防ぎ、車から降りると拳銃のようなもので被害者の頭部を殴打。抵抗する被害者に対して、合計で十数回殴打した上で、バッグを強奪しました。
さらに被害者の仲間2名が自転車でかけつけたところ、その2名の自転車のカゴに入っていたバッグも強奪して逃走したのです。被害者は救急車で病院に搬送され、10針を縫う治療を受けました。
日本人旅行者は高額な金品を持っていることが多いこともあり、このような犯罪に狙われやすい傾向にあります。日本のように、自転車に乗るときは荷物を前カゴに置くのはとても危険です。自転車を利用する際は、リュックのように背負ったり腰に巻きつけたりできるタイプのものが便利です。
参考:観光に便利「ハワイで自転車シェアリングがスタート」!使い方&料金
参考:ハワイの人気ファーマーズマーケット 曜日別全リスト
2017年11月6日午前9時15分頃、ワイキキのホテルのエレベーターで、日本人観光客2名を含む計3名が、犯人から拳銃をつきつけられ、金品を奪われる強盗事件が発生しました。場所は、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ホテルのエレベーター。日本人観光客2名(男性71歳,女性67歳)のうち1名が犯人から顔面を殴打され、犯人は金品を奪った後逃走しました。
また2019年2月11日午前4時頃、同じくヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ホテルで、アメリカ本土から来ていた男性(57歳)が何者かに暴行される事件が発生しました。犯人は後日逮捕され、32歳の男性だったことが地元メディアで報道されました。
ワイキキのホテル内で、しかも朝の明るい時間帯で発生したこの事件。たとえホテルの中でも、日中であっても、100%の安全はないということを自覚するべきだと、日本人旅行者は肝に銘じておきたいものです。
2019年1月28日、カカアコの交差点でピックアップトラックが信号待ちをしていた人に突っ込む事故が発生。これにより歩行者人がはねられ、日本人旅行者(47歳)を含む3人が死亡しました。犯人は現地の27歳の男性で、酒気帯び運転だったとのことで現行犯逮捕されました。
事故が起きた交差点は、現在開発が進むカカアコ・ワード地区で、日本人観光客も多く訪れる場所です。
日本人観光客がハワイで狙われやすいことには、主に2つの理由があります。
現金のほかブランドの荷物、さらに高級ブランドで買い物した商品など、日本人旅行者は高い金品を持っている可能性が比較的高いといえます。このことが、日本人が狙われやすい理由のひとつです。
事件を発生して、犯人が警察に捕まった場合、犯人の判決はハワイの裁判所でくだされます。被害者は裁判の手続きを行ったり、法定に出頭して証言したりする必要があるのですが、日本人が被害者だった場合、そのような煩雑な手続きを行うことは時間的にも物理的にも不可能なことが多いでしょう。
すると、逮捕されていたとしても、犯人が無罪判決を得やすい状況となるわけです。彼らはそんな状況を承知の上で、あえて日本人観光客を狙っているのです。
万が一ハワイ滞在中に事件に巻き込まれてしまったとき、その被害を最小限にするために、次のことを覚えておきましょう。
上述の事件でも、被害にあったときに抵抗した被害者は、犯人がさらに暴力的になったり暴行をさらに激しくしたりする例が少なくありません。抵抗しないことが、怪我などの被害を少なくする一番の方法と心得ておきましょう。
逃走した犯人を追跡するようなことは、1と同様に危険行為です。犯人の特徴(背の高さや体型、年齢や服装)や、車に乗っていたら車の特徴(車両ナンバーや車種、色など)を覚えておくことが、犯人逮捕の重要な情報となります。
事件に巻き込まれないためには、「【ハワイの治安】本当にあった事件簿・ハワイの危険な場所リスト」で紹介しているように、危険な場所を把握し、そのような場所には近づかないこと、深夜にはできるだけ外出しないことなどが大切です。
尚、ここで紹介した情報は、すべて在ホノルル領事館が発表した内容をもとにしています。
参考:【ハワイの治安】本当にあった事件簿・ハワイの危険な場所リスト
参考:ワイキキで銃による殺人事件が勃発!ハワイの有名観光地で起きた事件5選
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