ハワイは海外の中でも比較的治安の良い旅行先の一つです。しかし、そうは言ってもアメリカですから、銃が使われた事件も頻繁ではないにせよ、起きています。
しかも2017年9月にはワイキキのど真ん中で、発砲事件が発生し、死亡者が出ています。さらに数日後にはチャイナタウンでも銃を使った殺人事件が起きており、ハワイを訪れる方や住んでいる方はこのような情報を知っておいた方がよいのではないでしょうか。
そこで、観光客がよく訪れるワイキキやアラモアナといった有名観光地で、近年発生した事件について、現地で報道されたニュースをもとに、ここで改めてご紹介します。
参考：生死の別れ道… 「海外旅行で事前に知っておくべき」テロ対策10項目
参考：【ハワイの治安】観光客は知らない…日本人が被害にあった劣悪な事件
1. ワイキキで銃撃事件発生：1名死亡（2017年）
2. チャイナタウンで銃撃事件発生：1名死亡（2017年）
3. ワイキキで刺傷事件発生：1名重症（2017年）
4. アラモアナセンターで銃撃事件発生：1名死亡（2016年）
5. アラモアナで刺殺事件発生：1名死亡（2012年）
1.ワイキキで銃撃事件発生：1名死亡（2017年）
2017年9月16日（土）午前5時45分頃、ワイキキで拳銃を使った発砲事件が勃発しました。これによって、地元の22歳の男性が死亡し、2名が重体となりました。死亡した男性はワイキキのレストランの従業員で、仕事帰りに仲間と共に、事件現場近くのクラブに立ち寄ったそうです。そこで、男がクラブ近くの通路に約10発を発砲。重症を負った2名と共に、この発砲に巻き込まれたと報道されています。
場所はクヒオアベニューとシーサイドアベニューの交差点近くで、免税店（Tギャラリア ハワイ by DFS）やハイアットセントリックワイキキビーチから数分の距離。日本人観光客や在住日本人も多く利用するコンドミニアム「アイランドコロニー」や「ロイヤルクヒオ」から、目と鼻の先です。
事件から数日のうち、容疑者3人が逮捕され、そのうち一人は18歳の男性でデラウェア州で犯罪歴があったとのことです。ちなみに死亡した男性の家族は、葬儀を開くための寄付を「gofundme」というサイトで募っており、9月23日時点で＄2,000上の寄付が集まっています。
2.チャイナタウンで銃撃事件発生：1名死亡（2017年）
ワイキキで発砲事件が起きた数日後の2017年9月20日（水）、今度はチャイナタウンで銃による殺人事件が発生しました。
夜11:50頃、チャイナタウンの歩道に座っていた男性が何者かに複数回銃で撃たれ、男性は病院に搬送されましたが、その後死亡しました。目撃者によると、犯人はアフリカ系アメリカ人男性で年齢は20代くらいで、大柄だったそうです。2人の間に関係があったかは不明。事件から約1週間後に容疑者が逮捕されたと報道されています。
事件があったのは、チャイナタウンの西の端、ノース・パウアヒストリートとリバーストリートの交差点近くです。
3.ワイキキで刺傷事件発生：1名重症（2017年）
2017年1月31日（火）午後6時40分頃、ワイキキのメインの大通りであるカラカウアアベニューから入る小道で刺傷事件が発生しました。
被害にあったのは、20代後半男性で病院に搬送され重症と報じられました。事件が起きた場所は、カラカウアアベニュー沿いにある、ヨガウェアの店「ルルレモン」と、お土産や食品などを販売している店「Coco Cove（コココーブ）」の間の小道です。犯人は逃走しましたが、アラワイ近くで逮捕されています。
小道とはいえ、人通りの多いカラカウアアベニューから見える場所で、ワイキキの中心地です。しかも午後6時台と、多くの人々が道を行きかう時間に起きた事件です。
4.アラモアナセンターで銃撃事件発生：1名死亡（2016年）
2016年12月25日午後7時45分頃、アラモアナセンターのエバウィングにできた新しい駐車場の5階で銃による事件が発生しました。
被害者と容疑者が口論となり、それがエスカレートして、容疑者が車から銃をとりだし被害者の後頭部にむけて発砲しました。被害者は病院に運ばれましたが、3日後に死亡しました。容疑者の20歳の男性は約1週間後に逮捕されています。
現地報道によると、被害にあった男性は友人とともにマリファナを取りに行くために、この駐車場に訪れていたそうです。そこに、容疑者が友人と共にいて、口論が始まったとか。事件が起きた日はクリスマスで、アラモアナセンターは休日で閉鎖されていました。
5.アラモアナで刺殺事件発生：1名死亡（2012年）
2012年10月、アラモアナセンターで、刺殺事件が発生し一人が死亡しました。アラモアナセンター内のレストラン「カリフォルニア・ピザ・キッチン」下の吹き抜け部分で、男性が血を流し意識不明になっているところを、午後3時に発見されました。
男性は23歳の男性で、アラモアナセンター内のテナントで働く従業員でした。彼は病院に搬送されましたが、死亡しています。その後、被害者を刺した容疑で地元男性が逮捕されましたが、日中のアラモアナセンターで起きた殺人事件だけに、ハワイの住民にとっても衝撃的なニュースでした。
楽園の島ハワイであっても、銃やナイフなどを使った殺人事件はワイキキやアラモアナなどでも起きています。特に旅行でハワイに来ていると、普段よりも緊張感が欠けてしまったり気持ちが大きくなったりして、楽観視しがちです。【ハワイの治安】本当にあった事件簿・ハワイの危険な場所リストを参考に、自分や家族、友だちを守るように気をつけるようにしましょう。
参考：生死の別れ道… 「海外旅行で事前に知っておくべき」テロ対策10項目
参考：パスポート紛失・事故にまきこまれたら…ハワイの緊急事態対処法