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【ハワイの給料】職業別平均収入&生活するのに必要な時給はいくら?

ハワイ移住を実現させるときに一番のネックとなるのが、現地での収入です。ハワイ州の給料相場はアメリカ本土に比べると低く、それなのに生活費は高く、市民の生活を圧迫しているのが実情です。ハワイの最低賃金や時給の相場、さらに職業別の平均給与をご紹介します。

1. ハワイ州の最低賃金・平均世帯収入

ハワイ州で定められている最低賃金は、時給10.10ドルです(2018年)。2007年からの動きは下記のようになります。

ハワイ州最低賃金の変化

  • 2007年1月~ 7.25ドル
  • 2015年1月~ 7.75ドル
  • 2016年1月~ 8.50ドル
  • 2017年1月~ 9.25ドル
  • 2018年1月~ 10.10ドル

2015年からは毎年のように最低賃金が時給で0.50~0.85ドルほど上がっていることがわかります。※ハワイ州では週40時間以上の労働については、残業代の支払いが必要と定められています。

参考:Minimum Wage and Overtime(State of Hawaii)http://labor.hawaii.gov/wsd/minimum-wage

アメリカ各州の最低賃金

では、アメリカの他の州の最低賃金はいくらでしょうか。2018年、主要な州の最低賃金は以下のようになっています。

  • 13.25ドル ワシントンDC
  • 11.50ドル ワシントン州
  • 11.00ドル マサチューセッツ州、カリフォルニア州
  • 10.75ドル オレゴン州
  • 10.50ドル アリゾナ州、バーモント州、ヴァージン諸島
  • 7.25ドル アイダホ州、インディアナ州、アイオワ州、カンザス州、ケンタッキー州、ノースダコタ州、ノースカロライナ州、ペンシルベニア州、ユタ州、テキサス州、バージニア州、ウィスコンシン州
  • 5.15ドル ジョージア州、ワイオミング州

こう見てみると、ハワイ州の最低時給10.10ドルというのはアメリカ全土と比較しても高い方であることがわかります。

参考:2018 Minimum Wage by State(NCSL)http://www.ncsl.org/research/labor-and-employment/state-minimum-wage-chart.aspx

ハワイ州の平均年間賃金・世帯収入

ハワイ州が発表している最新のデータによると、2016年の平均年間賃金・世帯収入は下記のとおりです。

  • 平均年間賃金 48,178ドル(全米平均53,621ドル)

  • 世帯収入(中間値) 74,511ドル(全米平均は57,617ドル)

参考:Research & Economic Analysis(Hawaii Government)http://dbedt.hawaii.gov/economic/ranks/

2. ハワイ在住日本人の時給相場は?

ハワイで出ている求人情報を見てみると、時給の相場は13~15ドルといったところでしょうか。寿司職人のような特別な技術や資格が必要な仕事の場合、それよりも高くなります。時給20ドル以上になれば「悪くない」「いい」部類になるのではないでしょうか。

日本人観光客が多く訪れるハワイでは、日本語を話せることは強みのひとつになるので、ローカルの平均給料に比べると若干高めになるかもしれません。

参考:ハワイで仕事探し!日本人の求人が出ているメディアリスト

3. ハワイで生活するために必要な時給はいくら?

ハワイ州の最低賃金や平均給料を把握したところで、ハワイで生活していくためにこれが十分な金額なのか考えてみましょう。

National Low Income Housing Coalition(全国低所得住宅連)のウェブサイトでは、地域別にそのエリアで住宅の賃料を払って生活してくために必要な時給の目安が提示されています。これによると、ワイキキの住宅賃料と必要な時給は次のとおり。

  • 賃料相場 1ベッドルーム 1870ドル
  • 賃料相場 2ベッドルーム 2490ドル
  • 必要な時給(1ベッドルームの場合)35.96ドル
  • 必要な時給(1ベッドルームの場合)47.88ドル

※賃料を収入の30%未満でまかなう場合の試算。

ハワイは全般的に生活費が高いのですが、特に問題視されているのが住宅費。年々上昇する賃料を支払い生活していくためには、ホノルル市内でも時給39ドル近く、年収では81,244ドル(2ベッドルームに住んだ場合)が必要とされているのです。

つまり、ハワイ州で定める最低賃金は全米と比較すると高い方なのですが、ハワイで生活していくために必要な金額には程遠いということ。ハワイの平均賃金や世帯収入と比べてみても、ハワイで暮らす住民の多くが厳しい生活を余儀なくされていることが窺えるのです。

参考:【ハワイに住むには?】賃貸の住宅編:家賃の相場・住宅の探し方

参考:Two-Bedroom Housing Wage by Zip Code(National Low Income Housing Coalition)https://nlihc.org/oor/zip

ハワイの長期ストライキ騒動で浮き彫りになった問題

ハワイにおける、高騰する生活費と低賃金の問題を象徴する出来事となったのが2018年10月から始まったストライキ騒動です。

「One Job Should be Enough(1つの仕事で十分なべきだ)」を合言葉に、ハワイで生活するためには仕事を掛け持ちせざるを得ないハワイの現状を訴え、シェラトン、ウェスティンといった有名ブランドのホテル5軒で、従業員たちが賃金アップを求めてストライキを決行。

従業員の労働団体「ローカル5」は、時給の3ドルアップを求めていますが、ホテル側が提示したのは時給の0.70ドルアップにとどまり、双方は決裂。ストライキ開始から47日が経つものの、いまだに収束の気配がありません(2018年11月23日現在)。

労働団体側が求める時給3ドルアップというのは、やや無謀な要求にも見えますが、従業員たちがハワイで生活してくため、さらに仕事を掛け持ちせずに暮らしていくためには、決して高い時給というわけではないのです。

ちなみに、現地報道によると、ローカル5に属するハウスキーパーの平均時給は19.44ドル。一方、ローカル5に属さない、ホテルのハウスキーパーの平均時給は15.43ドルとのこと。

参考:ワイキキのホテル4軒でストライキ!宿泊客の影響とハワイが抱える闇…

参考:Money is the sticking point for striking hotel workers(Star Advertiser)http://www.staradvertiser.com/2018/11/15/hawaii-news/money-is-the-sticking-point-for-striking-hotel-workers/?HSA=e75e7ce1d9e14290f885591b896f1cb011846dc9

4. ハワイ州の職業別平均給与一覧

では最後に、ハワイの職業別平均給与(年収)をご紹介します。

ホノルルの平均給与<ホテル・観光業>

  • コンシェルジュ 34,557ドル
  • フロントデスクスタッフ 28,781ドル
  • ハウスキーパー 27,892ドル
  • 旅行会社 44,649ドル

ホノルルの平均給与<飲食業>

  • レストランマネージャー 64,162ドル
  • クック 24,934ドル
  • サーバー 21,610ドル

ハワイで高給な職業

  • 外科医 260,650ドル
  • 医師  255,410ドル
  • 獣医  198,340ドル
  • 麻酔看護師 196,640ドル
  • 内科医(一般)195,930ドル
  • 総合診療医 194,760ドル
  • 裁判官、判事、行政長官 190,950ドル
  • 弁護士 113,190ドル

参考:How we determined the highest paid jobs in Hawaii For 2018(Zippia)https://www.zippia.com/advice/highest-paying-jobs-in-hawaii/
参考:Honolulu Jobs Search(Grassdoor)https://www.glassdoor.com/Job/honolulu-jobs-SRCH_IL.0,8_IC1140656.htm

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