仕事

ハワイのGET(GE Tax)とは?申告義務のある人・申告方法まとめ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
ハワイのGET(GE Tax)とは?申告義務のある人・申告方法まとめ

ハワイ州にある「GET(GE Tax)」。どんな税金で税率はいくらなのか見てみましょう。またオアフ島では4.5%の税率に対して4.712%が徴収されれているのは、なぜでしょうか?さらにGET(GE Tax)の申告義務がある人と、ライセンス取得から申告時期などの詳細の申告方法、ペナルティについてご紹介します。

1. ハワイ州のGET(GE Tax)とは?

ハワイ州にあるのが「GET(GE Tax)」と呼ばれる税金。これは「General Excise Tax」と呼ばれるもので、消費税のようなものです。

ただし日本では消費税は消費者が支払いを行いますが、ハワイ州のGET(GE Tax)では販売者側が負担することが大きな違いです。ハワイ州では、消費者に対するGET(GE Tax)の課税の有無に関わらず、GET(GE Tax)を申告・納税しなければなりません。

2. ハワイ州のGETの税率

ハワイ州のGET(GE Tax)の税率は事業内容により一部異なりますが、ほとんどの小売・サービスなどの税率は4.00%です。オアフ島の事業なら、これにホノルル市郡追加税0.50%がプラスされ、合計で4.5%となります。

※ハワイ郡、カウアイ郡でも追加税は0.50%で、マウイ郡のみ追加税はありません。

3. オアフ島で4.712%のGETが徴収される理由

ここで疑問になるのが、ハワイ(オアフ島やハワイ島)で買い物をしたときに徴収される税金について。レシートを確認すると「GE Tax 4.712%」と明記されています。つまり、GET(GE Tax)の税率は4.5%なのに、なぜか4.712%徴収されているということです。

これは、販売者がGET(GE Tax)を納税しても、きちんと利益を出せるために決められた数字なのです。

例えば、販売者が1,000ドルの商品を販売したときについて見てみましょう。販売者は、販売額の4.5%を納税しなければならないため、実際は955ドルの売上しか立ちません。

  • 販売者が納税する金額: 1,000ドル×4.5%=45ドル
  • 消費者から受取る金額:1,000ドル+45ドル=1,045ドル
  • 納税額を差し引いた売上:1,000ドルー45ドル=955ドル

しかし、消費者に4.712%を課税すると…

  • 消費者から受取る金額:1,000ドル+(1,000×4.712%)=1,047.12ドル
  • 納税額を差し引いた売上:1,047.12ドルー45ドル=1,002.12ドル

これなら、1,000ドルの商品を販売してGET(GE Tax)として45ドルを納税しても、実際に販売者の手元に1,000ドル以上が残るため、GET(GE Tax)を支払っても損しないわけです。

4. GETの申告の義務を負う人

ハワイ州のGET(GE Tax)は、消費者ではなく販売者が負担する税金とご紹介したとおり、ハワイ州でビジネスを行うすべての事業者に対して課税されます。つまりGET(GE Tax)の申告と支払いの義務を負うのは、ハワイ州で事業を行うすべての事業者になり、具体的には次のような人が該当します。

事業者

ハワイ州で商品やサービスを販売する小売店などのすべての事業者。

個人事業主

ハワイ州で事業を行う個人事業主もGET(GE Tax)が課税され、申告義務があります。

不動産収入のある人

ハワイに不動産物件を所有し、それを賃貸物件として人に貸し出し収入を得ている場合、この不動産収入に対して(GE Tax)が課税されます。日本在住の方であっても、ハワイの物件で賃貸収入を得た場合は、ハワイ州でGET(GE Tax)の申告と支払いを行わなければなりません。

5. GETの申告方法

GET(GE Tax)の申告の義務がある人は、次の手順で申告を行いましょう。

(1) GETライセンスを取得する

GET(GE Tax)を申告するためには、まずハワイ州で「GETライセンス」を取得しなければなりません。ライセンスの申請には、「BB-1」という申請書類と、20ドルの申請費用(申請内容により費用は一部異なります)を、ハワイ州税務局に提出します。申請はオンラインや郵送等で行え、受理されると「General Ecise Identification Number」という番号を取得します。

オンラインの場合は数日程度ですぐにライセンス番号が取得できますが、郵送の場合は数週間程度時間がかかります。

(2) GETの申告<中間申告>

GET(GE Tax)の中間申告は、「G-45 」という書類を提出することとなります。中間申告する頻度は、税額により異なります。

  • 年間の税額が$4,000以上の場合:毎月申告
  • 年間の税が$2,000~$4,000の場合:四半期(3か月に1度)申告
  • 年間の税額が$2,000以下の場合:半年(6か月に1度)申告

締切は、各期間終了月の翌月20日まで。例えば四半期申告の場合、第2四半期(4~6月分)は7月20日まで、第3四半期(7~9月分)は10月20日までに支払いを行うこととなります。

(3) GETの申告<期末申告>

中間申告に対して、期末の申告では「G-49」という書類を提出します。期末申告の締切は、会計年度終了後4か月目の20日です。

6. GET無申告のペナルティ

GETの支払いを忘れたり申告を間違ったりした場合、ペナルティが発生しますのでご注意ください。

※尚、ハワイ州GETに関する情報は、2020年1月時点のものです。
参考:General Excise Tax (GET) Information(ハワイ州)
アメリカ・ハワイの確定申告「タックスリターン」期限・費用は?不動産収入は?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

コメント

  1. Hideko より:

    GE ライセンス保持者です。半年に一回GE TAX申請しておりましたが。2020年の後半は、コロナパンデミックの為、収入はゼロでした。
    この場合は、申請なしでよろしいのでしょうか?もしくは、ゼロとして申請するべきでしょうか?
    お忙しい所申し訳ありません。お返事お待ちしております。

    1. Hawaii Milestone より:

      ライセンスを保持している方は、収入が無くても0ドルで申請する必要があるかと思います。詳しくは Hawaii Department of Taxation までメールなどで問い合わせすることをお勧めします。

      1. Hideko より:

        わかりましたー!
        返信ありがとうございます!!!
        (╹◡╹)

Comments are closed.