ハワイに憧れて海外移住してくる日本人は少なくありません。ハワイで暮らす日系人は約17万人で、ハワイ全体の12.1%を占めています(2019年国勢調査局)。では日本から夢を抱いて海を渡った日本人は、現地ハワイでどんな仕事についているのでしょうか?そして気になる収入についても、現地で見かける求人情報をもとにご紹介しましょう。
1 旅行会社関連
ハワイは観光の島。州全体の経済も観光業に依存しているのが実態です。2019年にハワイを訪れた人数は1038万6,673人。2008年から毎年増え続け、2019年にはついに1000万人の大台を超えました。このうち日本から訪れた人は約157万人。アメリカ本土からの旅行客に次いで多いのが、日本からの旅行者なのです。
そのため観光業関連のお仕事はかなり多くあります。JTB、HIS、JAL Pack、近鉄など日本の旅行会社も数多くハワイにオフィスを構えていて、求人募集を出しているところも多いでしょう。
旅行関連の給料は…?
旅行会社の幹部クラスは駐在員としてハワイで仕事する方が多く、そのような人々は待遇もよく給料も高め。それ以外の現地採用については、月収3000ドル~4000ドルが相場でしょうか。
2 ウェディング関連
ハワイは海外ウェディングで圧倒的な人気を誇る場所。人気のホテルでは、挙式を挙げる人が一日に何組もいるそうです。そのため、ウェディング関連の企業も多く、挙式を案内する人はもちろん、ウェディングフォト関連、ウェディングのメイク、ヘアスタイリストも重宝されます。
ハワイウェディング関連の給料は…?
一般的には月収3000ドル~4000ドルが相場。ただしフォトグラファーやメイク、ヘアスタイリストなど特別な技術を持っていれば、プラスアルファは望めるでしょう。
3 ホテル関連
ハワイを訪れる日本人旅行客が多いため、ハワイの多くのホテルで日本語が話せる人員が求められます。主にフロントのデスク業務やコンシェルジュのポジションが多いでしょう。
ハワイでのホテル関連の給料は…?
特に役職がない場合は月収3000ドル~4000ドルが相場。
4 観光オプショナルツアー関連
旅行滞在中の方が参加する、さまざまなオプショナルツアーのツアーガイドや受付、電話対応にも日本人が重宝されます。
ハワイでのオプショナルツアー関連の給料は…?
月収3000ドル~4000ドルが相場。あまり高くはありません。ただしチップをもらえる場合があるので、額面上の金額プラスアルファはもらえる可能性もあり。
5 飲食・物販サービス関連
ハワイにあるレストランなどの飲食業、お土産ショップなどの物販業でも、日本人に人気のお店では、必ずと言っていいほど日本語を話せるスタッフがいます。
ハワイでのサービス業の給料は…?
特に役職がない場合は月収3000ドル~。日本と同様にサービス業の給料水準はあまり高くありません。ただし飲食業なら、これにチップが加算されます。
6 ビューティ(マッサージ・ネイル・ヘア)
ハワイでのロミロミマッサージなど、スパ、エステの資格を取得して、現地のビューティサロンで働く方も多くいます。また在住日本人を対象としたネイルサロンやヘアサロンなども、日本人の優れた技術を持っているとかなり重宝されます。
ハワイでのビューティ関連の給料は…?
月収4000ドルほどが相場。個人によって給料には差があると思われます。またチップもプラスでもらえます。
7 IT関連
どんな国にいても現代で必要なのが、IT関連の技術職。ウェブサイトの構築など、日本語がわかってシステム関連の技術があると強いでしょう。
ハワイでのIT関連の給料は…?
月収4000ドル~。ハワイはどこも企業の規模が小さく、全体的に給料水準も低いため、日本と比べると低めになる場合が多いでしょう。
8 不動産関連
ハワイでは不動産売買が活発に行われていて、不動産エージェントの数も多め。ハワイに住んでいなくても、セカンドハウスとしてや投資として日本からハワイの不動産を購入する方もいるため、日本人の不動産エージェントも活躍の場がかなりあります。
ハワイでの不動産業の給料は…?
ほぼコミッション制のため個人差がありますが、100万ドル以上(約1億円)以上の超高級物件もハワイには多いため、かなりの高額収入を得ることも不可能ではありません。
9 不動産投資
これは不労収入になりますが、ハワイの不動産を購入し、それを賃貸などに出して毎月の収入を得るという方法もあります。現在ハワイの観光業はかなり景気が良く、AirB&Bも当たり前になってきている背景もあって、個人でコンドミニアムを所有し、そこで賃貸収入を得て、生計を立てるという方もいることでしょう。
ハワイでの不動産投資の収入は…?
物件次第、さらにローンの有無にもよります。
10 起業
最後に、ハワイで会社員として企業に勤める以外の選択肢として、起業するという方法があります。ハワイで自分でビジネスを興している方も少なくありません。しかし、生活費が高いハワイではビジネスを軌道に乗せることが難しく、やむなく撤退している方もいることでしょう。
参考:
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