「海外で働いてみたい」と考える方は少なくありません。日本とは違った考え方、価値観の中でビジネスを行うということは、貴重な経験になることは間違いないでしょう。
しかし「働きたい」という思いが強くても、そう簡単に実現できるものではありません。日本人が海外就職を考える上で、活躍の場がある職種や資格について考えてみましょう。
日本食ブームの影響で世界各地で日本食のレストランが誕生しています。そんな中、本場の日本人の料理人はとても価値ある存在になります。特に寿司が握れる寿司職人であれば、その価値はさらにアップするでしょう。
海外のどこに住んでいても、「髪を切ってもらうなら、やっぱり日本人の美容師さんがいい」と思う人は多いもの。美的感覚やトレンドが異なる地で、希望とは違う髪形にされてしまっては困ると思うのは、女性だけではないはず。
日本人旅行者が多く訪れる場所ほど、日本語でのツアーガイドの需要はあります。その地の文化や歴史を勉強しておく必要があります。
企業でも個人でもウェブサイトを活発に利用するのが当たり前になった現在、日本語を理解できるウェブエンジニアの活躍の場はますます広がっていくでしょう。現地のウェブエンジニアを雇うこともできますが、日本人むけの日本語のウェブサイトを作る際は、やはり日本語が理解できて日本人の好みをよく知っている人のほうが重宝されるでしょう。
エステから指圧などのボディマッサージまで、直接体や肌に触るマッサージは、日本人にやってもらいたいと思う方も多いはず。相手が日本人旅行客でもいいですし、在住日本人が多く暮らす地域なら、在住の方向けでも需要があるでしょう。
日本の転職市場で常に営業職の求人が多いように、海外においても自社製品やサービスを売り込める営業職の応募は比較的多くあります。企業や商品のジャンルにこだわらず、商品の説明や相手を説得することが得意な人におすすめ。ただし現地の言葉が話せないと、営業職にとっては大きなネックになるかも。
異国で病院に行くことになったとき、日本語が通じる医師のもとで診察してもらえたら、やっぱり安心です。そのため日本人が多く訪れる場所や在住日本人が多いエリアは、医療関係の仕事も日本人に求められてくるでしょう。ただし日本の資格を保有していても、現地の免許制度に従って必要な資格等を取得するなど、確認をしてください。
上記の職種とも内容が似てきますが、海外で日本人が活躍するために「可能なら取得することをおすすめする資格」をご紹介します。
世界共通の資格でない限り、日本で取得した資格を海外でもそのまま使えるということはあまり無いかもしれません。しかし、その分野での経験や実績がある証のひとつですから、資格が何も無いより保有していた方が心強いし、履歴書でアピールもできます。また資格をとるだけでなく、その資格を活かした日本における実務経験があると尚よいでしょう。
職種によっては、たとえば顧客が日本人ばかりの美容室で美容師として働くような場合、英語や現地の言葉が話せなくても仕事を見つけるためには支障はないでしょう。しかし海外で仕事をするのなら、少なからず現地の人とやりとりが発生するもので、そのときにコミュニケーションが全くとれないようでは、ハンデとなる可能性は大。流暢に話せる必要はなくても、日常会話程度はコミュニケーションがとれるように準備しておくことをおすすめします。
大学、短大、高校を卒業後、新卒として海外で就職するということは可能でしょうか？ たとえ海外であったとしても、日本人が仕事をするのなら、日本におけるビジネスマナーや仕事のやり方などを知らないのはマイナス。日本人のお客さんを相手にしたり、日本の会社と仕事のやりとりをする必要があったりするからです。だから日本で社会人としての経験を積んでから、海外就職を考える方がおすすめです。
地域や国によって文化が異なるため一概には言えませんが、もしも新卒での海外就職を希望するのなら、学生のうちにインターンシップを経験して、希望する仕事の下準備をしておくほうがよいでしょう。
旅行で訪れる日本人も、現地で暮らす日本人も多いハワイでは、日本人や日本語が話せる方の求人が数多くあります。ハワイの求人なら、以下のページをごらんください。
参考：ハワイで仕事探し！日本人の求人が出ているリスト
尚ここで紹介した情報は、あくまでも、日本と海外での就労経験を持つ筆者が自身の経験にもとづいた主観をもとにしたものであることをご了承ください。また海外と言っても国や地域によって仕事環境はさまざまですから、参考としてお考えください。
参考：
「アメリカの履歴書」日本との驚きの違いは？【海外就職の第一歩】
憧れの海外就職！「アメリカで仕事を見つける」絶対知りたい4つの方法
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